用語 | リスクコミュニケーション |
英訳 | Risk Communication |
定義 | 災害に関連する健康リスクについて、個人、集団、組織間での情報や意見を交換する相互作用過程 |
解説 | 災害時のリスクコミュニケーションの目的には、①リスクとその対処法に関する 教育・啓発、②リスクに関する訓練と行動変容の喚起、③リスク評価・リスク管 理機関等に対する信頼の醸成、④問題発見と議題構築および論点の可視化、⑤意思決定・合意形成・問題解決に向けた対話・共考・協働などがある。 |
事例 |
地域防災力の向上には行政と住民とのリスク コミュニケーションが必要不可欠との認識から、洪水ハザードマップをそのコミュニケーションのためのツールとして活用した。 放射線リスクなどの高度な専門知識を要する課題には、専門家と住民の間で情報や意見を交換するリスクコミュニケーションが求められる。福島県立医科大学では、そのようなズレの調整役を担う自治体の保健師や地域の相談員らと連携して、福島の住民とのリスクコミュニケーションを目指して、県内各地の保健師ら向けの出前講座や特定の地域における住民との協働的な意思決定に向けて取り組んだ。 |
参考文献(APA方式) |
奈良由美子(2021).新型コロナウイルス感染症とリスクコミュニケーション ~自らのコミュニケーション実践のいったんの振り返りとして~.危機と管理, 52 巻 p. 81-95. National Research Council(1989). Improving Risk Communication, Washington, DC: The National Academies Press. 邦訳:林裕造・関沢純(訳)(1997) 『リスクコミュニケーション:前進への提言』,化学工業日報社. |
最終編集日 | 2024/8/1 |
理事会承認日 | 2024/8/10 |
リスクコミュニケーション
« Back to Glossary Index
« 災害看護学術用語へ戻る