心的外傷後ストレス障害(PTSD)

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用語 心的外傷後ストレス障害(PTSD)
英訳 Posttraumatic Stress Disorder
定義 外傷的な出来事に関連する侵入症状・回避症状・認知と気分の陰性変化・覚醒度と反応性の著しい変化が1ヶ月以上持続し、顕著な苦痛感や、社会生活や日常生活に支障をきたしている状態
解説 PTSDの症状として以下のものがある。
 ①侵入症状
  トラウマとなった出来事に関する不快で苦痛な記憶が突然蘇ってきたり、悪夢として反復される。
  その際に、気持ちが動揺したり、身体生理的反応(動悸や発汗)を伴う。
 ②回避症状
  出来事に関して思い出したり考えたりすることを極力避けようしたり、思い出させる人物、事物、状況や会話を回避する。
 ③認知と気分の陰性変化
  否定的な認知、興味や関心の喪失、周囲との疎隔感や孤立感を感じ、陽性の感情(幸福、愛情など)がもてない。
 ④覚醒度と反応性の著しい変化
  いらいら感、無謀または自己破壊的行動、過剰な警戒心、ちょっとした刺激にもひどくビクッとするような驚愕反応、
  集中困難、睡眠障害。
事例
参考文献(APA方式) ・金吉晴編(2011):心的トラウマの理解とケア,じほう.
・金吉晴(2003):災害時地域精神保健医療活動ガイドライン,平成13年度 厚生科学研究費補助金(厚生科学特別研究
 事業).
・南裕子、山本あいこ編(2007):災害看護学習テキスト概論編,日本看護協会出版会.
・日本トラウマティック・ストレス学会HP:PTSDとは
 https://www.jstss.org/ptsd/ (閲覧日:2024/12/29)
・高橋晶、高橋祥友編(2015):災害精神医学入門 災害に学び、明日に備える,金剛出版.
最終編集日 2025/1/1
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